
沖縄本島最南端に位置する糸満市。那覇空港から車で約25分とアクセスしやすいこの地で、600年以上の歴史を誇る伝統行事「糸満ハーレー」が今年も開催されます!豊漁と海上安全を祈願する「海人(うみんちゅ)」たちの情熱と、地域一体となった熱狂は、まさに沖縄の“本質”を感じられる感動体験。2025年の開催情報から見どころ、参加方法まで、この完全ガイドで「糸満ハーレー」のすべてをご紹介します。
糸満ハーレーとは?|600年以上続く沖縄・糸満市の伝統海上行事
糸満ハーレー(ハーリー)は、沖縄県糸満市で旧暦5月4日に開催される伝統行事です。2025年は5月30日(金)にあたります。これは、古くからこの地で生活を営んできた海人(うみんちゅ)たちが、豊漁と海上安全を祈願する、いわば“海の祭り”。その発祥はおよそ600年前、琉球王国時代まで遡るという、非常に由緒ある行事なんです。
沖縄有数の漁師町として栄えてきた糸満では、ハーレーは単なるイベントではありません。地域に深く根ざした“初夏の風物詩”として、今もなお文化遺産として大切に受け継がれています。その熱気と伝統は、県内外から多くの観光客を魅了し、毎年会場を埋め尽くします。
糸満ハーレーの魅力|祈り・伝統・熱狂が融合する唯一無二の祭典

「なぜ、これほどまでに海人の祭りが熱いのか?」
糸満は古くから沖縄有数の漁港として栄え、海への深い信仰が根付く地域です。ハーレーは、単に速さを競う「競技」であると同時に、海への感謝と安全を願う「神事」としての重要な役割を担っています。海人たちの誇り、そして地域住民の強固な絆の象徴であり、まさに精神的な支柱とも言えるでしょう。
伝統的な舟「サバニ」を漕ぐ力強い動作一つ一つが、海への深い祈りの表現なんです。糸満の町全体が一つとなり、その日を祝う姿は、沖縄の他のどの観光イベントとも違う、唯一無二の文化体験となるはずです。
【2025年開催情報】糸満ハーレーの日程・場所・アクセス
2025年の糸満ハーレーの開催概要は以下の通りです。忘れずにチェックして、早めに計画を立てましょう!
- 開催日: 2025年5月30日(金)※旧暦5月4日にあたります
- 開催地:: 糸満漁港周辺(沖縄県糸満市)
- アクセス:
- 那覇空港から車で約25分
- 那覇空港からバスで約40分(那覇バスターミナルから89番系統などで「糸満バスターミナル」下車)
主な競技・イベントスケジュール
ハーレーでは多彩な競技やイベントが繰り広げられます。当日の詳細は、必ず公式プログラムをご確認ください。
種目名 | 内容 |
---|---|
職域ハーレー | 糸満市内の企業チームがプライドをかけて白熱のレースを繰り広げます。 |
地域対抗ハーレー | 青年団や中学生チームが「西村・中村・新島」の各地域を代表して対決。地元愛がぶつかり合います。 |
アヒル取り競争 | 海に飛び込んでアヒルやスイカを獲得する人気イベント。観光客の方も参加OKなので、ぜひ挑戦してみてください! |
注目イベント3選|見逃せない「糸満ハーレー」の見どころ
数ある競技の中でも、特に注目してほしい見どころを3つご紹介します。
① 本ハーレー(メイン競漕)
全長14メートルを超える伝統的な木造舟「サバニ」に乗り込んだ海人たちが、町のプライドをかけて競い合うメインレース。力強い掛け声とともに、櫂(かい)を操り、海をグイグイと進む姿は圧巻の一言。ハーレーの熱気を肌で感じられる、最も盛り上がる競技です。
② クンヌカセー(転覆ハーレー)
糸満ハーレーならではのユニークな競技が「クンヌカセー」、通称「転覆ハーレー」です。レースの途中で自ら船を転覆させ、再び立て直してからゴールを目指します。巧みなチームワークと不屈の根性が試される糸満名物。観客からは笑顔と大きな声援が飛び交い、その光景は忘れられない思い出となるでしょう。
③ ウガンバーレー(祈りの儀式)
早朝、静かな海辺で行われる「ウガンバーレー」は、まさに海の神事。神職や海人が海へ深く祈りを捧げる厳粛なセレモニーです。一般的な観光イベントとは一線を画し、神聖な空気に包まれたこの時間では、糸満の深い文化と信仰に触れることができます。早起きしてでも見る価値のある、特別な光景です。
ベスト観覧スポット3選|ハーレーを臨場感たっぷりに楽しむ場所

ハーレーの熱狂を最大限に楽しむための、おすすめ観覧スポットをご紹介します。
- 糸満漁港東側・堤防エリア
レース全体を見渡せる絶好のロケーション。視界が広く、カメラ好きの方にもおすすめです。 - いとまん観光文化交流センター周辺
飲食ブースやトイレが完備されており、小さなお子さん連れのファミリーでも安心して観覧できます。賑やかな雰囲気も楽しめます。 - 漁港内遊歩道(※早朝から場所取り必須)
選手たちが漕ぎ進むすぐそばで、海人たちの熱気と迫力を肌で感じられる、究極の観戦ポイント。選手との距離が近く、応援にも力が入ります。ただし、非常に人気が高いため、早朝からの場所取りが必須です。
観光客が楽しめる「参加体験」|見るだけじゃない糸満ハーレー

糸満ハーレーは見るだけでなく、観光客でも「参加」できるんです。地元の人々との交流を深め、より思い出に残る体験をしてみませんか?
ボランティア参加(要事前申込)
糸満市観光協会公式サイトでは、例年5月中旬ごろからハーレーの運営をサポートするボランティアを募集しています。設営補助、清掃、運営サポートなど、内容は多岐にわたりますが、観光客でも参加可能です。地元住民とのふれあいが得られる貴重な機会なので、**最新の募集情報は必ず公式サイトでご確認ください。募集開始と同時に定員に達することもございますので、お早めのチェックをおすすめします。**
屋台グルメを堪能!
会場周辺には、沖縄ならではのローカルフードが味わえる屋台がずらりと並びます。定番の沖縄そばや、もっちりとしたイカ墨入り天ぷら、甘くて素朴なサーターアンダギー、そして糸満名物の「海人天ぷら」は必食です。観戦の合間に、気軽に沖縄の味覚を楽しんでください。
糸満周辺のおすすめ観光スポット3選

ハーレー観覧の前後には、糸満市やその周辺の魅力的なスポットも訪れてみましょう。
- ひめゆりの塔
平和学習の場として知られる、沖縄戦の悲劇を伝える戦争遺跡。静かに歴史に触れることができます。 - 道の駅いとまん
地元の新鮮な野菜や旬の海産物、沖縄らしいお土産が豊富に揃う人気のスポットです。食事処も充実しています。 - フィッシャリーナ糸満
美しい夕日が望める絶好のサンセットスポットとしても話題。のんびりと海を眺めたり、フォトジェニックな写真を撮ったりするのに最適です。
地元の声|糸満ハーレーを支える人々の想い

糸満ハーレーは、地域に暮らす人々の情熱によって支えられています。ここでは、ハーレーに深く関わる地元の方々の声の一部をご紹介します。
- 地元漁師の声
「父の代から出場し、今は子どもと3世代でハーレーに関わっています。ハーレーは私たち家族の絆であり、糸満の誇りそのものです。」 - 主催団体スタッフの声
「観光客の方とも気軽に交流したいと思っています。ぜひ会場で私たちに声をかけてください!糸満の文化を一緒に楽しんでほしいです。」
モデルプラン|2泊3日で巡る「糸満&那覇」旅ルート
糸満ハーレーをメインに、沖縄本島を効率よく楽しむ2泊3日のモデルプランです。
- 1日目: 那覇空港到着 → レンタカーで**ひめゆりの塔**へ(平和学習) → 糸満市内で観光・宿泊
- 2日目: 朝から**糸満ハーレー**を観覧! → 会場でローカルグルメを満喫 → **道の駅いとまん**散策・お土産探し
- 3日目: 糸満市内または那覇市内で観光 → 那覇市内でショッピング・お土産購入 → 那覇空港へ
宿泊予約のコツ|混雑を避けるために
ハーレー開催期間中、糸満市周辺の宿泊施設は大変混み合います。スムーズな旅のためには、**可能であれば3か月以上前、遅くとも2~3か月前までには予約を完了させることを強く推奨します。**特に人気のリゾートホテルやオーシャンビューの宿泊施設は早めの予約が必須です。ホテルだけでなく、地元ならではの民宿やゲストハウス、Airbnbなども柔軟に検討することで、より多くの選択肢が見つかるでしょう。
【まとめ】糸満ハーレーで、沖縄の“本質”に触れる旅を
糸満ハーレーは、単なるイベントではなく、海への祈り、受け継がれる伝統、そして人々の熱狂が融合した、魂を揺さぶる特別な伝統行事です。この祭りに参加し、現地の人々とふれあうことで、きっと深く心に残る、沖縄の“本質”に触れる旅を体験できるはずです。
🌊 沖縄旅行の新定番、「糸満ハーレー」へようこそ。